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新大阪の中学受験補習個別指導‐SPI数学塾の吉田です。
時折、中学受験で算数ができなければ、理科の計算の理解が厳しいと言われる時があります。
しかし、それは完全な誤った理解です。
中学受験の理科計算では算数ほど複雑な計算過程がなく、線分図計算や面積図計算のような特殊算の理解や「ひらめき」を要する図形問題はありません。
それに、問題文の読み取りから計算・解答に辿る過程において、理科計算は算数より格段に短いのです。
ただ、長文章読解力、図や表などの資料を読み取る力が求められる点は算数よりもハードルが高いとも言えます。
しかし、それらは努力で進歩できるものであり、志望校に合った過去問を多く解いていくことで合格点まで達することは可能です。
計算については決まった公式を覚えておき、適切な対応をできるようにしておけばよく、やはり問題慣れが重要と言えるのです。
なぜ算数・国語についで理科が入試科目で採用されるのか?
受験方式で3教科入試というのをよく目にし、そのほとんどが算数・国語・理科です。
社会より圧倒的に理科が受験科目に採用されているのです。
社会に出て大人目線で見れば、社会の知識が豊富なのは魅力的ですし、何より人生を豊かにしてくれる気がします。
歴史や地理なんて生涯の趣味になってくれますし、公民が詳しければ政治経済への関心につながります(私なんて株式投資が大好きなので、政治経済がライフワークになっていると感じてるくらいです)。
そんな魅力にあふれる社会が受験科目から外れ、理科が受験科目になるのは何故?
それは①将来の大学入試における国公立大学合格者数を増やしたいから、②理系人材を増やしたいから(特に女性)に他なりません。
東大ですら、女性枠という優遇措置が注目される時代になりましたね。
それにリケジョという言葉が流布するように、理系女子の重要性も増しています。
また、エンジニア等の理系人材養成の重要性が増しているのに対し、日本ではその人材が圧倒的に不足していると言われています。
そして、理系と言えば、学費的にも設備的にも国公立が優位であり、高校が名声を得るにも国公立大学合格者を増やすことが重要視されています(たとえ、私立大学に進学しても大学院は国公立大学へという院試を受験される方も多い)。
国公立文系を受験する場合、2次試験は国語・英語という2教科入試か国語・数学・英語という3教科入試の場合が殆どです(経済学部だと数学・英語の2教科入試も多い)。
でも、国公立理系を受験する場合、2次試験は数学・理科(化学・物理等)という2教科入試か数学・英語・理科(化学・物理等)という3教科入試の場合が殆どです(農学部や情報系だと国語が加わる場合もあり)。
こういった大学受験の状況を鑑みれば、受験科目で社会より理科が重要となるのは明白と言えるでしょう。
どちらにせよ、理科は実験に興味を持てず食わず嫌いになる印象の科目ですが、読解力があれば算数より敷居が低い科目とも言えます。
ガチガチの文系の小学生の方であっても、国語・算数の2教科入試よりも、国語・算数・理科の3教科入試の方が逆転合格の可能性があるとすらいえるのです(国語・算数の2教科入試は国語は苦手で算数に自信がある生徒が多い!)。
理科は中堅校以下だと類似問題が出題されるため、家庭学習のみでOK。
理科の入試問題ってパターン化されています。
これは計算問題だろうと知識問題だろうと同じことが言えます。
ですから、時間に余裕があるなら、愚直と言われようが問題演習を多く重ね、解説・答えを読んで、足りない知識を補充していくという学習が一番有効です。
極端に言えば、問題を解く際に「自由自在」を見ても良いと思います。
そして、足りない知識があれば、付箋を付けたり、ラインマーカーを引くなどすれば良いです。
実の話を言えば、関関同立付属等の中堅校以下であれば、集団塾は不要です。
スタディサプリ等のネット配信授業を活用しても良いくらいです。
集団塾の長所は、覚えやすくまとめたプリントを貰えるくらいかなと思っています(私の指導経験上)。
どちらにせよ、難関校でなければ、各校の使いまわしと言えば乱暴かもですが、類似問題が多く出題されています。
従って、集団塾に通わず、家庭学習のみでも学力アップが可能だと確信しています。
中学受験でも大学受験でも難関校になると資料(表・図)が増えるが、ダミーも増える。
では、理科の問題を難しくするにはどうしているのかと言えば、リード文(大問の小問に共通した最初の文)を長くしたり、複雑にしたり、資料を加えるなどして、読み取りに時間が掛かるようにするのです。
更に受験生に取捨選択の能力を問うという大義名分で、解答に関係のない情報を散りばめさせるのです(要はダミーってやつ)。
大学受験だと医学部の物理・化学(多分生物も)の問題で多いのです。
他にも見たことのないような実験を問題文に入れて、一見難しそうにさせますが、問われてることは基礎知識だった等も良くあります。