世間の噂に流されるな!常に大学は進化している

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おはようございます。
新大阪の中学受験個別指導‐SPI数学塾吉田です。
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さて、今回のテーマですが、SPI数学塾らしく大学付属に関する話です。
関西では関関同立・産近甲龍が有名私立大学としてご存じのことと思います。
現在勢いがあるイメージの大学、停滞しているイメージの大学等、各大学の立ち位置は様々です。
ただ、言えることはどの大学においても、将来に向けて前進させていきたいと思っているのです。
ただ受験生や在校生、保護者にはそれがうまく伝わらない、若しくはそれのバリアとなる情報が同時に存在している場合があります。
この辺りのところを例を挙げて話していきたいと思います。
関関同立の世間のイメージ:上位安定の同志社・発展中の立命・下位安定の関大・落ち目の関学?
まず最初に関学関係者の方にお詫び申し上げます。
先日、Youtubeで関関同立に関する番組を幾つか視聴しまして、上記のようなイメージが流布してるかと感じました。
Youtubeなんか下らんという高齢者の方がおられるでしょうが、先日の兵庫県知事選挙でも鮮明になったようにテレビよりネットの影響力が強い時代になりました。
しかし、ネット社会では斜め読みや切り取りが広がるのも事実です。
どの組織でもそうだと思いますが、短期的視点と中長期的視点があり、更に痛みを伴う改革などもあります。
痛みを伴う改革をすれば、そのリーダーは批判の矢に立たされる時があり、下手すると失脚する時だってあります。
更にその組織への悪評、批判が広がるときだってあるでしょう。
実は私は株式投資家(私のYoutube動画)であり、常に「人の行く裏に道あり花の山」という投資格言を重宝しております。
世間のイメージがどん底まで落ちた時こそが、実は上昇転換時だというのはよくあるのです。
分かりやすい企業の例で言うなら、JT(日本たばこ産業)なんて好例です。
日本だけでは喫煙人口が減り続けてますが、人口が増加しているアフリカ・アジアでは喫煙人口が増えているのです。
JTはロシアの工場を撤収させず、今も普通に稼働しています(JTにとってロシアは大市場だった)。
ロシア侵攻でも工場を撤収せず、たばこ市場が縮小しているように見えていたため、2年半ほど前まで株価は下落の一途を辿っていましたが、そこから急転直下で上昇転換し、以後は上昇し続け、高配当と合わせて株主は大喜びになりました。
株の話で恐縮でしたが、企業においても、大学においても凋落を許容しようなんて誰も考えません。
凋落してきているからこそ、その組織の人たちは、状況を変えるために一致団結ができたりするのです。
そして、前進に向けた建設的な話し合いがされて、未来に向けた発展へのプログラムが構築されるのだと思います。
蛇足が長かったのですが、関西学院は現在その最中にある大学だと思えます。
兵庫県東部においては熱心な関学信者の方がおられますが、その地域以外の受験生や大学生の多くは関学にややマイナスイメージを持っていると思います。
20年前に定員を倍近くにしましたが、それを一般で埋めようとすると偏差値が下がるので、推薦率を相当引き上げました。(特に中高一貫の女子高からの推薦率を増やした)
その結果、高校生・受験生・大学生からは推薦学院なんていう嫌味を言われてきました。
そして、2年前から推薦を減らして、一般を増やしました。
そうすると、合格ボーダーが一気に下がり、偏差値的には関関同立で最下位に近くなり、合格者の多くが立命どころか関大にも取られてしまう状況になりました。
確かに学生に方からすると、マイナスイメージがどんどん浸透していく感じだと思います。
先日見たYoutubeの番組で関学の学生自身(彼女は国公立落ち)が「関学が最下位でしょ」と半ば投げやりみたいな気持ちで言われてましたし。
経営という側面で関学を見る
20世紀の頃、関学の理系は理学部のみであり、テクノロジー社会への対応が大きな課題になっており、2002年に理工学部へ改組されました。
当時、財政力が関関同立で圧倒的に弱く、会社の資本金に当たる基本金が立命館・同志社の40%、関大の60%といった規模でした。
理工学部の研究室・設備を増強するにはキャッシュが必要であり、上述の通り定員を大幅に増やし、授業料収入の拡張に努めました。
現在では、関大の85%ほどの規模にまで基本金が増大していき、理工学部を3学部に改組し、不人気とされていた三田キャンパスの学生へのフォロー体制も格段に向上していきました。
ただ、駅からバスでしか通学できない三田キャンパスの問題も意識しているようで、神戸市の交通の便の良い王子公園に新キャンパスを設置することになりました。
その新キャンパスにおいては、恐らく医療系・国際系・情報系といった先を見据えた学部の設置になるでしょう。
今後もエンジニア不足が続き理系人材の輩出が大学の発展には欠かせない
偏差値は度外視して、関学に限らず理工系を抱える多くの大学で理工系重視の姿勢が続くでしょう。
理工系は設備が重要で、とにかくお金が掛かります。
それに国公立には学費面で劣勢に立たされます。
しかし、産業界からの人材輩出が求められ、先進テクノロジーに追従するためには、理工系の質量の拡大を継続していくことでしょう。
関西学院は伝統の強みがあり、企業からの要請をダイレクトに受けられる立場にあり、受験生・大学生からの目線を持ちつつも、それ以上に大学経営において重要と思われる施策を打ってくるのでは思われます。
そう考えると、関学ってかなりコスパの良い大学と言えると思います。
近未来、受験生・大学生目線でも上昇転換をしていくでしょう。


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